『恋するハニカミ』中島知子&久本雅美ドール

 当記事で取り上げるのは、2003年から2009年までTBS系列で放送されていたテレビ番組『恋するハニカミ!』に出演していたお二人、中島知子さんと久本雅美さんをモデルにしたお人形である。厳密に言えば、番組内での「キーヴィジュアル」として使われたイラストをドール化した限定販売品だった。原画は好き嫌いが分かれるであろう作風だが(少なくとも、個人的にはそんなに好きではない画風だ。オシャレな画風だとは思うが)、このドール化は良い具合に作風が立体化されている。

 これらはボークスの1/6ドール(いわゆる「27cmドルフィー」)だが、現在のボークスの1/6ドール部門は、2000年代前半とは比べ物にならないくらいに廃れている。何とか復活していただきたいのだがねぇ…。この中島知子さんのお人形には、特別仕様の肌色のヘッドと素体が使われている。何となく、写真の雰囲気が歌手のDOUBLEさんに似ている気がしたが、検索してもDOUBLEさん本人の似たような写真は見つからなかった。

 腕の内側や手首の近くには、素体の製造過程でやむを得ず出来てしまう小さな出っ張りがあるが、これは紙ヤスリで念入りに削れば取れる。今回は撮影を急いでいたので、事前にヤスリがけ作業をしなかった。もちろん、オリジナルキャラクタードールを製作する際は、素体全体にヤスリがけをして肌の質感を整える。


 対する久本雅美さんのお人形だが、こちらはボークスのお人形の基本的な肌色が使われている。それにしても、各メーカー様のお人形の「肌色」の呼び名は何とかならんのか? と私は疑問に思う。「ノーマル」並びに「ナチュラル」という呼び名は、中立的とはほど遠いものである。しかも、人種差別だけの問題ではないのだ。日本人だけに限定しても、肌の色は人それぞれなのだ。

 しかし、ペットワークスの「六分の一男子図鑑」の肌の色は「アイボリーベージュ」という中立的な呼び名だ。他のお人形の肌色にも同様の「うまいネーミング」があってほしいものである。例えば、ピンク系の薄い肌色だと「ピーチ」で、日焼け肌の色は「キャラメル」や「ココナッツ」、さらに濃い目の褐色肌なら「チョコレート」だったりすると、おいしそうだ。「うまい」違いだね。

 この久本さんが着ているワンピースは、現在製造終了している「ビューティーS」素体に合わせたピッタリサイズだが、セキグチ&ペットワークスのモモコドールはだいたいボークスビューティーS素体と同じくらいの体型・体格なので、着せられる。ビューティーS素体は「Who's That Girl ?」シリーズ(以下、WTG)の人形「カナ」と「まみ」にも使われているが、あのシリーズ、何とか復活していただきたいで。

 WTGはおそらくは、モモコドールを意識して開発・発売されたシリーズだろうが、モモコドール側からもカスタム向きのシンプル仕様の商品が発売されるようになったのは、やはりWTGを意識したものだったのかもしれない。


 二人のツーショット。二人の素体は全く同型なので、身長は(髪のボリュームを別とすれば)当然同じである。しかし、久本さんのブーツの靴底が高い分、中島さんより背が高く見える。実際には、中島さんの方が背が高く、なおかつ、久本さんは意外と小柄な方のようだ(ウィキペディア参照)。

【谷村奈南 - SEXY SENORITA】

 本文で言及したDOUBLEさんでなくてこの人の曲なのは、単に『恋するハニカミ!』に使われていたからです(これまたウィキペディア参照)。